第4回 五一演芸会に出演します
iOS18の新機能 VoiceOverの声のカスタマイズ
iOS18で追加された新機能をご紹介しています。
今回は、iOS18で新しくなったVoiceOverの声のカスタマイズ機能をご紹介します。
iOS18では、VoiceOverの声をカスタマイズできるようになりました。
例えば、声を高くしたり低くしたり、イコライザーを使って補聴器のフィッティングのように低音域を強調したり、高音域を強調したりなどできます。
難聴の方で高い音は聞き取りにくいけど低い音は聞きやすいなどというようなことがありますが、ここで声を調整するともしかするとこれまで聞き取りにくかったVoiceOverの音声を聞き取りやすく調整できるかもしれません。
設定方法は、
設定 → アクセシビリティ → VoiceOver → 読み上げを開き、変更したい声を実行します。
○ 声の高低
ここで上下にスワイプすると声の高さを設定できます。上にスワイプすると声が高くなり、下にスワイプすると声が低くなります。
○ イコライザ
ここを実行します。
- 超低域
- 低域
- 中域
- 高域
それぞれ「調整可能」と読み上げるところで上下にスワイプすると調整できます。
上にスワイプすると該当の周波数領域が強調され、下にスワイプすると該当の周波数領域の音が聞こえにくくなります。
イコライザを設定したら、画面左上の「戻る」ボタンで戻ってください。
あれこれいじってしまって、変な声になってしまい、逆に聞きにくくなってしまった場合は、「すべての声の変更をデフォルトに戻す」ボタンを押すと元の声に戻すことができますから、安心していろいろ触ってみて是非自分の聞きやすい設定に調整してみてください。
また、iOS18から新しく追加された音声もあります。
それらの声も聞いてみてください。
今回は、VoiceOverの声のカスタマイズ機能をご紹介しました。
iOS18の触覚機能
まだまだ不具合のあるiOS18ですが、今回から少しずつiOS18の新機能をご紹介していきたいと思います。
今回は新しく搭載された触覚機能をご紹介します。
1. ミュージックの触覚
聴覚に障害のある人が音楽を体験できる新たな機能が加わりました。
音楽を再生すると、音楽に合わせてiPhoneが振動するという機能です。
現在アップルミュージックカタログ内の数百万曲がこのミュージックの触覚機能に対応しています。
ホーム画面の【設定】 → 【アクセシビリティ】を開き、聴覚サポートの項目に【ミュージックの触覚】というところがありますので、ここに入り、ミュージックの触覚を【オン】にします。
すると、【サンプルの再生】というボタンがありますので、これを実行することで、実際にミュージックの触覚を体験することができます。
ところで、先日ちょうどタイミングよくアップルミュージック3か月無料体験のオファーが送られてきたので登録してみました。
今のところ再生した曲は全部ミュージックの触覚に対応していました。
これはなかなか楽しい機能ですね。
今のところアップルミュージックアプリのみの対応なのですが、APIが公開されているので、今後他の音楽アプリも対応してくれるといいなあと思っているところです。
例えば、カラオケアプリがこのミュージックの触覚に対応してくれれば、聴覚障碍者や難聴者がこの振動を頼りにカラオケに合わせて歌うなんてことも可能になるかもしれません。
なかなか斬新でおもしろい機能です。
2. VoiceOverがオンになると振動する
ものすご~く地味な機能ですが、VoiceOverがオンになると、ブンと振動するようになりました。
iPhoneと点字ディスプレイと繋いで使っている盲ろう者が何らかの理由で繋がらなくなると、今どんな状態にあるか分からなくなってしまいます。
そんなとき、とりあえずホームボタンやサイドボタンをトリプルクリックでVoiceOverをオン/オフしてVoiceOverを一旦オフにして再びオンにすると、点字ディスプレイとの再接続を試みます。
ただ、この再接続に少し時間がかかることがあり、VoiceOverがオンになっているのに気づかずにオフにしてしまうということがあります。
そんなときに、振動でVoiceOverのオンを振動で通知してくれるようになりましたので、確実にオンになったことを見分けることができるのではないかと思います。
とっても地味な改良ですが、盲ろう者にとって使いやすくなったと思います。
以上、今回はiOS18の触覚機能についてお届けいたしました。
オカリナ演奏をします
視覚障碍者向けスマートグラスの音声実演(後半)
人工内耳スピーチプロセッサ/サウンドプロセッサのアップグレード指針
ACITAは、一定の使用期間(例えば5年)が経過し、使用中の機種から新型機種への交換により治療効果の向上、社会生活の向上が期待できる場合、新型の人工内耳用音声信号処理装置を、健康保険適用下で処方してもらえるよう要望しておりましたが、このたび、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会から、2024年2月15日付けで「人工内耳スピーチプロセッサのアップグレード指針」が公表されました。
この指針は、聞き取り検査結果の基準の妥当性の検証、基準への社会生活の向上(機能、使い易さ等)の追加等課題は残っているものの、使用期間が5年以上経過後、「単語」の聞き取り検査の結果が一定基準を満たす場合、新機種を健康保険適用下で処方可能とするとの画期的な内容となっています。(※厚生労働省「特定保険医療材料の材料価格算定に関する留意事項について」の「090 人工内耳用材料」においても同様の条件が記載されました。)
この指針が示す基準を満たす可能性があり、新機種への更新を希望される方は、病院にてご相談ください。
この指針制定にあたりご尽力された関係者各位に心より感謝申し上げます。
ということらしいです。
視覚障碍者向けスマートグラスの音声実演(前半)
展示会出展のため、視覚障碍者向けスマートグラスを3機種借りましたので、デモンストレーションして音声デモを作ってみました。
- エンジェルビジョングラスリーダー
- オーカムマイアイ2
- エンビジョングラス(今回はあえて割愛)
今回は前半、各機種の外観説明、エンジェルビジョングラスリーダーのデモを行っています。
興味がありましたらお聞きください。
補足
大きさについて述べていますが、カタログには次のように書かれています。
エンジェルビジョングラスリーダー
外形寸法 約70mm ×約26mm ×約15mm
重量 約30g
オーカムマイアイ2
外形寸法 約76mm ×約21mm ×約14.9mm
重量 約22.5g
Firefox、オンデバイスAIで画像のAltテキストを自動生成する実験的機能を導入、スクリーンリーダーのユーザーに利便性
Firefox、オンデバイスAIで画像のAltテキストを自動生成する実験的機能を導入、スクリーンリーダーのユーザーに利便性 - Publickey
最近AIで画像の情報を取得できるというサービスやアプリがいろいろ出てきていますが、ほとんどがクラウド上で処理されるため、プライバシーが心配になります。
その点、ローカルコンピュータ上で処理されると、外部に情報が送信されることがないので安心です。
あとは認識精度や速度が気になるところです。
日本語にも対応してくれるかも気になります。