UDトークで配信されている字幕を点字ディスプレイで閲覧する

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、人が大勢集まるイベントが開催しづらい状況にあります。

そんな中、イベントをオンラインで開催する動きが広まっています。

イベントによっては、聴覚障碍者向けにUDトークを使って字幕を配信しているイベントがあることがわかってきました。

そこで、この字幕を点字ディスプレイで読むことができたのでご紹介します。

準備するもの

下記の機器やソフトウェアを使用します。

Windowsの動作するパソコン
スクリーンリーダー:NVDA日本語版
点字ディスプレイ:NVDAに対応した点字ディスプレイ(フレイルメモ、ブレイルセンスなど)
ノートテイクアプリ まあちゃん

ここでは、NVDAのインストールが完了し、点字出力ができているものとして話を進めます。

まあちゃんのインストール

1. ノートテイクアプリ まあちゃんを下記からダウンロードします。いくつかバージョンがありますが最新のものをダウンロードしてください。

ダウンロード | まあちゃんバザール

2. ダウンロードしたファイルでエンターを押します。

3. 圧縮されているので、もう1度エンターを押します。

4. 実行してもかまわないかと警告が出ます。
タブキーで「詳細 リンク」でエンターを押してから、タブキーで「実行」でエンターを押します。

5. セキュアデスクトップの警告が出ると思いますので、Altキーを押しながらYを押します。

6. 「発行元を確認できません」と出るかもしれませんが、タブキーで「実行する」を選んでエンターを押します。

7. インストーラが起動するので、タブキーで「次へ」でエンターを押します。

8. ライセンス契約が表示されます。
下矢印キーやページダウンキーなどで一番最後の行まで読み進めます。
最後の行まで移動しましたら、タブキーで「同意する」に移動できるようになります。
移動できない場合は最後まで読んでいないので、一番下まで読み進めてください。
タブキーで「同意する」まで移動してエンターキーを押します。

9. タブキーで「デスクトップ上にショートカットを作成する(D)」のチェックが付いていることを確認して、付いていなければスペースキーを押してから「次へ」でエンターを押します。

10. まあちゃんのインストールが始まります。
1分ほど待っていると「完了」が出てくるのでエンターを押します。

以上で、まあちゃんのインストール完了です。

実際に読んでみる

1. まず、UDトークで配信されるトークに参加するためのURLを調べます。

近々開催されるイベントでは

GAAD Japan 2020(2020/05/21 オンライン) – connpass

2020年5月21日(木曜日)9:45~19:00までの開催です。

このこのイベントのUDトークのURLは、このページ に書かれています。
このページに書かれているトークに参加するためのURLをクリップボードにコピーしておきます。

2. 続いて、まあちゃんを起動します。
まあちゃんを起動する前にNVDAを起動して点字が出る状態にしておいてください。

スタートメニューに「ノートテイクアプリ まあちゃん」があると思います。
そこでエンターを押すとさらにサブメニューが開いて「まあちゃん」が現れるのでエンターを押します。
もしくは、Windowsキーを押しながらDキーを押してデスクトップ画面をアクティブにして、上下左右矢印キーで探ると「まあちゃん」があると思いますので、そこでエンターを押します。

3. 暫く待っていると下記のようなメッセージが表示されます。

NVDAの起動を検出しました のウィンドウ
まあちゃんは、NVDAと連動ができます。
NVDAのためのエスコートモードに移行しますか?

タブキーで「はい」を選んでエンターを押します。

4. 接続 のウィンドウ
情報ネットワークに接続します。
本日はUDトークをつかいますか?

今回はUDトークを使うのでタブキーで「はい」を選んでエンターを押します。

5. UDトークをつかった文字おこしモードを有効にしますか?

ここはタブキーで「いいえ」を選んでエンターを押します。

6. 接続する準備ができました。
あとはトークルームに参加するのみです。
上下キーで部屋を選び、エンターで?室します。
文章は上下キーで読み返し・進みができます。

OK

と出るのでエンターを押します。

7. タブキーで「公開トークを追加」でエンターを押します。

8. 先ほどコピーしておいたトークに参加するためのURLを、Ctrlキーを押しながらVキーを押して貼り付けて、エンターキーを押します。

9. シフトキーを押しながらタブキーで戻って、接続先の一覧で上下矢印キーで接続先を選んで(最後に追加したのは一番下にあります)、エンターキーを押します。字幕を表示できる状態になります。

10. この画面では上下矢印キーを使って読むことができます。

※UDトークで配信されるイベントの情報をお待ちしております。

マッピング3回目 音入れ5ヶ月

新型コロナウイルス感染拡大を受け、世の中が何だか寂しいことになっていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

5月12日、3回目のマッピングに行ってきました。
そして5月13日、音入れから5ヶ月を迎えました。

県内で感染者が現れてからほとんど外出しておらず、約1ヶ月半ぶりぐらいに交通機関を利用しました。

世の中ずいぶん様変わりしてしまっているのではないかとちょっとどきどきしましたが、意外と平常と変わらず、人通りも交通量もそれなりに多く、また移動中周りから声をかけていただいたり誘導してくださる方もいて安心しました。

ただ、大学病院に到着すると、入り口で手を消毒させられ、また体温を計られました。
非接触型の体温計のようで、ピッと音がして、「はいオーケーです」といわれました。
へー、こんなので体温計れるんだ。

ところが、耳鼻科の待合室でも体温計で熱を計られたのですが、なんと37度!

いつも大学の体温計で熱を測ると何故か37度ぐらいあるんです。

2回 計ったけど、2会とも37度でした。

もしかして、このまま返らされるかとちょっと心配しましたが、無事にマッピングと診察を受けられることになりました。

ただ、感染対策なのか、STの先生が少し離れたところから話されていて、前回に比べてずいぶん声が聞き取りにくく感じました。

また、マスクをぜったいに外さないように、できるだけ短い時間で終わらせたいということもいわれました。

さて、マッピングですが、前回書いたように、電話のようなこもった声が聞きにくいのと、みんなテープを遅くしたような変な声に聞こえることを離したのですが、これらの改善には時間がかかるとのことでした。

先日、Facebookの人工内耳のコミュニティに参加して、自己紹介がてら上記のことを書いたところ、何人かの方からコメントがありました。

言葉が聞き取れるまで1年半かかったという人もいれば、手術前に先生から聞き取れるようになるまで3年かかるといわれたのに1ヶ月で電話ができるようになって先生も驚いたという方など、人工内耳の聞こえ方にはさまざまあるようです。

ただ、みなさんおっしゃったのは、とにかく時間をかけてリハビリをがんばろうということです。

さて、今回のマッピングですが、

「ブ(低い音)」
「ポ(中間の音)」
「ピ(高い音)」

3つの高さの異なる音を聞いて、音量を比較するというものでした。

これまでの経験上、ここで聞いているとほぼ同じような音量に聞こえるのですが、実際の音では中音域の音が聞き取りにくいので、中音域の音は少し小さいと報告して、中音域の音を上げてもらいました。

すると、音質的にはわりといい感じになったような気がします。