始めようDTM 第14回 MIDIデータを作ってみよう(4) 九曜 弘次郎  こんにちは。先月はカラオケ特集をしましたがいかがでしたでしょうか。  先月ご紹介したカラオケサービスで「Qカラ」というものがあり、 そのときに クイックタイムというソフトを使用しましたが、11月よりクイックタイム4の CD-ROMでの提供が開始されたようです。金額は発行量手数料で1500円がかかりま す。Macintosh, Windows 95/98, NTで利用できます。詳しくはクイックタイムホ ームページ http://www.apple.co.jp/quicktime/ を、また申し込み用紙のダウンロードは http://www.apple.co.jp/quicktime/install/installCD.html からどうぞ。  つぎに今回も新しいMIDI音源の情報をお届けいたします。  ローランドからSC-8820というMIDI音源モジュールが発売になりました。 この 音源はUSBインターフェースでの接続をサポートしており、USB対応パソコンと接 続した場合、 バス電源方式によりパソコンのUSBポートから電源の供給が行われ ます。  またMIDI端子やコンピュータ端子も付いていますので、MS-DOSや Windows3.1/95等での利用も可能です。ただしこの場合は、 別売のAC電源アダプ タが必必要になります。  気になるスペックですが、同時発音数が64音、 パート数32パート、 音色数は 1608音色、63ドラムセットを内蔵、サイズが、約20センチかける約16センチ、厚 み3.5センチで、重量約400グラムと大変コンパクトです。  価格は定価49,800(税別)です。詳しくは http://www.roland.co.jp/products/mi/SC-8820.html をご覧ください。  以上新製品情報でした。  さて1回あいだがあいてしまいましたが、今回からまたレコンポーザでのデー タ製作について書いていきたいと思います。  前回は基本的な音符の入力法について説明しましたが、お分かりいただけまし たでしょうか。  今回は、 まずデータ入力の方法でよく聞かれる質問と解答をQ&A形式で書いて みたいと思います。  なお、以下ステップタイムはST、ゲートタイムはGT、 ベロシティはVELと略し て記述することがあります。  Q: 休符を入力するにはどうすればいいのですか?  A: GTもしくはVELの値を0にします。 レコンポーザのマニュアル上ではGTの値 を0にするように書かれていますので、通常はGTを0にします。  例えば4部休符は以下のようになります。 ------------------------------------------------------------------------ MEAS STEP:NOTE K# ST GT VEL 1 1: 60 480 0 100 ------------------------------------------------------------------------  K#やVELに何か数値が入っていますがこの部分は無視され、 STの値の分だけ休 符となります。  Q: 和音はどうやって入力するのですか?  A: 基本的にはSTを0にします。以下の例は四分音符で「どみそ」の和音を入力 したときの表示です。 ------------------------------------------------------------------------ MEAS STEP:NOTE K# ST GT VEL 1 1:C4 60 450 100 1 1:E4 60 450 100 1 1:G4 60 480 450 100 ------------------------------------------------------------------------  最初の「ど」の音とそのつぎの「み」の音のST値が空白になっていますが、こ こは0を入力すると空白になります。  ここでもう1ど前回の復習でステップタイムとゲートタイムについておさらい してみましょう。ステップタイムとは何だったか覚えていらっしゃいますか?  前回はステップタイムとは音符の長さだと書きました。しかしこれは少し語弊 があり、実はステップタイムとはつぎのステップまでの時間を表したものなので す。  例えば四分音符の場合、、 ステップタイムの値を480にしました。 テンポが 60の曲の場合、四分音符1個は1秒になります。  では八分音符の場合、ステップタイムは240と半分になります。 この場合はど うでしょう。 八分音符はテンポ60の曲の場合、0.5秒と同じく半分になります ね。  つまり音符とは、つぎの音までの時間感覚を表しているということが分かりま す。  さて和音の入力の場合、ステップタイムが0になると書きましたが、 これはつ ぎの音までの感覚が0、つまり感覚がなく同時にと言うことになります。  そして最後に入力する音のステップタイムだけが、音符の値となります。  さらに、 その音を実際にどのぐらい延ばすのかを決めるのがゲートタイム (GT)です。  ステップタイム及びゲートタイムの扱いをよくマスターしてください。特にス テップタイムは、つぎのステップまでの時間感覚だということが体節です。これ は今後、MIDI音源をコントロールするデータを入力するさいにも、この概念が必 要になってきますので慣れておいてください。  以上、パソコン通信などでよく聞かれる質問ですのでお答えしておきました。  ところでレコンポーザには多種多様な便利なカーソル移動コマンドや、同じフ レーズの入力を省略するコマンド、その他にも便利なコマンドが多数用意されて います。今回はこれらについて解説しよう…と思ったのですが、これらのことは レコンポーザのマニュアルを読めば分かることですし、ここで私が解説してもマ ニュアルのコピーのようになってしまいますので、詳しくはマニュアルを読んで いただくことにしまして、ここではあえて解説しません。実は途中まで書いたの ですが、どうも私の書いたものより、本物のマニュアルの方が分かりやすいとい うことに気付きまして、それじゃあ書く意味がないじゃないか! !ってなわけ で、大変申しわけありませんが省略させていただくことにしました。  「えっ?マニュアル持ってない、あるけど墨字だけ」ですか?そう言う方は、 私の手元にBASE形式で点訳されたマニュアルがありますので、  ご希望の方は kojiro.kuyo@nifty.comまでメールで御連絡ください。 お送りさせていただきま す。ただしこの点字マニュアルは、 レコンポーザのバージョン2.5のものです。 従って最新版の3.0とは若干機能や操作法が異なる部分もありますので、 あらか じめご了承ください。  もしそのマニュアルを読まれて、 ご不明な点などありましたらお寄せくださ い。この紙面上でお答えしていくようにしたいと考えています。  というわけで、どうも今回の予定が狂ってしまいました。そこで今回は、先月 号の冒頭でちょこっとご紹介した、 アウトスポークンでのWindows用レコンポー ザの利用についてレポートしてみたいと思います。  なお、私が今回使用しましたレコンポーザは、レコンポーザ for Windows95 Relese3というものです。この製品に関する情報は http://www.comeon.co.jp/cm_world/catalog/reco95-3/sokuho.htm にあります。  Windows版のレコンポーザの場合はDOS版のものとは違い、CD-ROMで提供されま す。  セットアップは他のWindows版のソフトと同様、 ダイアログの指示に従って行 います。 セットアップを行うさいにはシリアル番号の入力が必要になりますの で、どなたかに読んでもらってメモするなりしておいてください。  またWindowsでレコンポーザを利用するには、 MIDI音源ドライバやソフトウェ アシンセサイザーがインストールされている必要があります。これについては第 7回(1999年5月号)をご覧ください。  さてそれではセットアップをしてみましょう。この製品のCDをパソコンにセッ トしてください。レコンポーザのCDは、挿入しただけではなにも起動しないよう になっています。  そこでCD-ROMのドライブの「\SETUP.EXE」を実行します。  するとセットアッププログラムが起動します。暫くするとダイアログが表示さ れますので、アウトスポークンのテンキーコマンドを使用して内容を読んでみて ください。他のアプリケーションを極力終了するように促しています。しかし音 声かソフトを終了してしまっては音声で画面を確認しながらのセットアップがで きませんので、このまま進みます。もし他にもアプリケーションが起動している ようでしたら、不要なものはできるだけ終了するようにしてください。  さてここでTABキーを押してみると「OK」「終了」 という二つのボタンがあり ますので、「OK」の方にフォーカスを合わせてエンターキーを押します。  つぎに、製品のシリアルナンバーや、使用者名、会社名の登録のウインドウが 開きます。TABキーで各項目に移動し、それぞれ入力してください。 入力が終わ りましたらTABキーで「次へ」に移動してエンターキーを押します。  するとインストールを行うディレクトリ名を聞いてきます。 デフォルトでは Windowsがインストールされているドライブの 「\Program Files\Rcfw95\」にな っています。通常はこのままで問題ありませんので、TABキーで「次へ」 に移動 してエンターキーを押します。  するとインストールを行うコンポーネントを選択する画面になります。 TABキ ーで各項目の移動ができ、またスペースキーでチェックを付けたり外したりでき ます。ここでチェックしたものがインストールされます。しかしスペースキーを 押した場合では、チェックされているかどうかの確認が困難のようです。そこで アウトスポークンのテンキーコマンドで画面をレビューしてみてください。各項 目の左側にチェックボックスがあるのが確認できるかと思います。またそのチェ ックボックスのところで、テンキーの5を押しマウスクリックすると、チェック の状態が変化します。 ここでインストールする項目を決定し、 TABキーで 「次 へ」を選んでエンターキーを押してください。  これでファイルのコピーが開始されます。暫くすると、インストールが完了し ますので、完了のメッセージを確認されましたらエンターキーを押します。  するとワードバットで、 レコンポーザの簡単な説明が書かれた、 いわゆる READMEファイルがオープンされますので、必要に応じて読んでください。読み終 わりましたら、ワードパットを終了させてください。  以上でレコンポーザのインストールは終了です。  それでは早速レコンポーザを起動してみましょう。 「スタートメニュー」 - 「プログラム」のなかに「レコンポーザfor Windows95 Release3」というメニュ ーがありますので、そこに入ります。するとサブメニューが表示されますので、 上下カーソルキーで「レコンポーザfor Windows95 Release3」を選択してエンタ ーキーを押します。  するとレコンポーザが起動してきます。環境によっては起動中に音源に関する エラーメッセージが表示されることがありますが、とりあえずエンターキーを押 して起動させてください。  レコンポーザが起動されると、メインメニューが表示されます。まずは音源に 関する設定を確認し、必要であれば設定を変更した方がいいでしょう。  まずALTキーを押し、プルダウンメニューを表示します。 つぎに左右矢印キー で「その他(O)」を選択し、上下矢印キーで「環境設定(V)」を選択してエンター キーを押します。  ここで環境設定のメニューが表示されますので、上下矢印キーで「MIDIインタ ーフェースの設定(M)...」を選択してエンターキーを押します。  TABキーで「Aポートの出力先」「Bポートの出力先」などと移動できます。  まずは「Aポートの出力先」に合わせます。上下の矢印キーで、 現在システム にインストールされているMIDIドライバが選択できますので、お好みのものを選 択します。  同じようにBポート以降も設定してください。使用しない部分は 「使わない」 というところがありますのでそれを選択します。 全部でDポートまで設定できま す。  そしてさらにTABキーを押していくと、 こんどはMIDI入力ポートのコンポボッ クスに移動します。ここは外部にMIDI対応の鍵盤などを接続して使用するときに 使用します。 ここも出力先と同様、カーソルキーで入力ポートを選択します。A Bポートが設定できます。  つぎにTABキーを押すと「GS PARTのポート」とか「LA PARTのポート」 「PCM PARTのポート」などというところがあります。私はよく分かりませんが、おそら くGS対応音源のポートと、LA音源のポートを分けて管理できるものと思います。 A〜Dポートまで選べます。とりあえず私は適当に設定しておきました!!  つぎにTABキーを押すと「演奏の仕方」「ポイントプレイの設定」 「マルチメ ディア支援機能の設定」などがありますが、とりあえずデフォルトのままでいい と思います。  そしてさらにTABキーを押すと「OK」「キャンセル」と移動できますので、 現 在設定した内容でよろしければ「OK」を押してください。  以上でMIDIポートの設定は終わりです。他にもいろいろな設定がありますが、 今回はこのまま使用することにします。  では早速ですが、曲のエディットを試してみることにしましょう。  まずはレコンポーザを起動した直後の状態で、ESCキーを押します。 するとジ ャンプ先を聞いてきます。まずはエディットを行うトラック番号を入力します。 ここでは1トラック目で入力しますので、 1と入力するかそのままエンターキー を押します。  つぎにMEAS(小節)を聞いてきます。現在はなにもデータが入力されていませ んので、そのままエンターキーを押します。  つぎにSTEPを聞いてきます。これも現在はなにもデータが入力されていません ので、そのままエンターキーを押します。  さてこれでエディット画面に入りました。では早速何かデータを入力してみる ことにしましょう。まずは四分音符の「ど」を入力してみましょう。音の高さは C4、ステップタイムが480、ゲートタイムが450、 ベロシティが100として入力し ます。  入力法はDOS版とほぼ同じです。なにもデータが入っておらず、 トラックエデ ィタ画面を開いた状態では、1小節目の1ステップ目のNOTEのエディット位置に カーソルがあるはずです。  まずキーボードから「C4」と入力します。つぎに右矢印キーを押します。音声 では「スペース」としか聞こえませんが、これでステップタイムの入力位置にカ ーソルが移動しました。  つぎに「480」と入力して、 右矢印キーを押します。 また音声では 「スペー ス」としか聞こえませんが、ゲートタイムの入力位置に移動しています。  つぎに「450」と入力し、右矢印キーを押します。 ベロシティの入力位置に移 動します。  つぎに「100」と入力し、右矢印キーを押します。 カーソルは1小節目の2ス テップ目に移動します。  ではここで↑キーを押して、まえのステップに戻ってみてください。すると 1 1:C4 60 480 450 100 と、さきほど入力した内容が読み上げられたはずです。  それでは今入力したデータの特定の部分を修正してみましょう。ここではゲー トタイムが450になっているものを240に書き替えて、演奏をスタッカートな感じ にしてみます。  通常はDOS版と同じように、 左右矢印キーでゲートタイムのエディット位置に 移動し書き替えればいいのですが、残念なことに左右の矢印キーを押しただけで は「スペース」と読み上げるだけで、いったいどの位置にカーソルが来ているの か判断がつきません。  そこでアウトスポークンのテンキーコマンドを利用して、マウス操作をするこ とで、なんとかエディットすることができます。  まずはテンキーの2もしくは8のキーを使用して、1小節目の1ステップ目に移 動します。通常カーソルと同じ行にマウスカーソルもあるはずですので移動する 必要はないと思います。現在どの行にマウスカーソルがあるのかは、テンキーの 0を押すことで確認できます。  目的の行に合わせましたら、こんどはテンキーの  4もしくは6のキーを使用 して「450」と読み上げるところに移動します。  つぎにテンキーの5をクリックします。 入力位置がゲートタイムのエディット 位置に移動します。  ここで変更後のゲートタイム「240」を入力します。  テンキーの0を押して現在の行の内容を読ませ、 ゲートタイムが書き変わって いることを確認してみてください。  いかがでしょうか。少しめんどうではありますが、なんとか曲の編集ができま す。  その他MIDI音源のさまざまなコントロールを行うための「スペシャルコントロ ーラ」も使うことができます。スペシャルコントローラについては次回あたりに 詳しく解説しようと思っていますが、エディット画面から/(スラッシゅ) キー を押すとスペシャルコントローラの一覧が出てきますので、上下矢印キーで項目 を選択します。選ばれているものがきちんと音声出力されます。そして入力した いコントローラを選択してエンターキーを押と、カーソル位置にスペシャルコン トローラが入力されます。  他にはトラックエクスクルーシブ画面も使用することができます。この場合も 通常のエディット画面と同様、普通にフルキー上のカーソルを動かしたときには 音声が出ないのですが、テンキーコマンドを利用することで、特定の位置のデー タの修正などが行えます。  一方、逆に音声かが困難な部分もありました。それはエディット画面で= (イ コール)キーを押すとエディットのもーとの切替ができるのですが、このモード がどれになっているのかの確認がうまく行きません。 ただしこれに関しては、 CTRL+テンキーのエンターを押し、 変化のあったテキスト部分を読み上げるよう に設定してから、フルキー上の上下矢印キーを適当に押していると、エディット モードの読み上げることがあります。  またスペシャルコントローラで「プログラムチェンジ」を入力し、 そこでEND キーを押すと音色リストが表示され、カーソルキーで音色を選択することができ ますが、この部分もどの音色が選ばれているのかの音声出力がありません。  このように少し使いづらい点はありますが、 今まで視覚障害者がWindows上で 利用可能なシーケンスソフトがなかったことを考えると、これは画期的なことで はないかと思います。  ところで、 DOS版のレコンポーザの利用で視覚障害者にとっての利用法の一つ に、 楽譜印刷が上げられると思います。Windows版のレコンポーザにも、この楽 譜形式プリントアウト機能が付属しています。 この機能については95readerや PC-TALKER-VDM100Wでも利用可能です。  ところで、譜面印刷については、レコンポーザfor Windows95 Release3などの 登録ユーザー向けに、「レコンポーザ with MUSIC PRO」 という、 ミュージカ ル・プラン社が開発、 販売している「MUSIC PRO」という、音の出る楽譜ワープ ロと、Windows版レコンポーザをカップリングした製品があります。 これを使用 するともっと綺麗な楽譜印刷ができるようですが、私の手元にはこれがありませ んので、音声で利用可能かどうかについては残念ながら不明です。よってここで は、レコンポーザfor Windows95 Release3に付属の、譜面形式数値データプリン トアウト機能での印刷について解説します。  まずレコンポーザを起動した状態で、ALTキーを押し「ファイル」 メニューを 表示します。 ここで上下矢印キーを使用して「印刷(P)」を選択してエンターキ ーを押します。  もしくは「楽譜形式数値データプリントアウト」のプログラムを単品で起動す ることもできます。「スタートメニュー」-「プログラム」- 「レコンポーザfor Windows95 Release3」-「楽譜形式数値データプリントアウト」を選択します。  いずれの場合で起動しても同じです。  さてつぎに、プリントアウトを行うための曲データファイルを読み込む必要が あります。読み込み可能な曲データファイルの形式はレコンポーザで作成された ファイルで、拡張子が.G36/.G18/.R36/.R18/.RCPSファイルです。  ALTキーを押し「ファイル」メニューから上下の矢印キーで「開く」 を選択し てエンターキーを押します。ファイル名の入力のウインドウが開きますので、フ ァイル名を入力してエンターキーを押します。  さてここでTABキーを押していくと以下のように切り替わります。 ------------------------------------------------------------------------ リストボックス[1]:×× 選択のプッシュボタン 解除のプッシュボタン 全選択のプッシュボタン 全解除のプッシュボタン リストボックス、選択 のエディット文字入力1 のエディット文字入力9999 ●●●のラジオボタン選択数値形式 ------------------------------------------------------------------------  上記のようになります。  すこし分かりにくいですが順番に説明しましょう。  まず リストボックス[1]:××  ここではこのリストボックスを「リストボックス1」と呼ぶことにします。× ×の部分には、 データの各トラックにメモなどが入っている場合に表示されま す。ここで上下矢印キーを使用して、選択したいトラックにカーソルを合わせま す。例えば4トラック目を印刷したい場合は「[4]:××」に合わせます。  そしてTABキーを押すと「選択のプッシュボタン」がありますので、 エンター キーを押します。 これで4トラック目が印刷するトラックとして選択されまし た。  以下同様の方法で他のトラックも選択していきます。  そしてTABキーを押していくと「全解除のプッシュボタン」のあとに、 またリ ストボックスがあります。 ここに上記で選択されたトラックが表示されていま す。つまりここに表示されているトラックが印刷対象となるわけです。このリス トボックスを「リストボックス2」と呼ぶことにします。  もし上記で選択を間違えた場合は、リストボックス2で解除したいトラックに カーソルを合わせ、TABキーで「解除のプッシュボタン」 でエンターキーを押す と、そのトラックがリストボックス2から削除されます。  その他に「全選択のプッシュボタン」は、全トラックをリストボックス2に追 加して印刷します。  「全解除のプッシュボタン」は、リストボックス2に入っているトラックを全 部削除します。  さて「のエディット文字入力1」「のエディット文字入力9999」 というのがあ りました。最初のエディットボックスは、印刷を行う最初の小節を指定します。 つまり何小節目から印刷を行うかを指定します。  つぎのエディットボックスは、印刷終了小節を指定します。何小節目までを印 刷するのかを指定します。なお曲データの小節数より大きな値の数値を指定する と、曲の最後まで指定されたものとして印刷されます。  つぎのラジオボタンですが、ここはプリントアウトを数値形式で行うのか、譜 面形式で行うのかを指定します。なお●●●の部分には楽曲データのファイル名 が入っています。  これでまずここの設定部分は終わりです。  つぎに用紙サイズなどを設定します。 ALTキーを押してプルダウンメニューを 表示します。 「ファイル」メニューで下矢印キーを数回押して「印刷設定(S)」 でエンターキーを押します。  ここでTABキーを押すと、以下のように切り替わります。 ------------------------------------------------------------------------ サイズのコンポボックス●● 給紙方法のコンポボックス、オートシートフィーダ 印刷の向きのラジオボタン、縦 左のエディット0mm 右のエディット0mm 上のエディット0mm 下のエディット0.01mm OKのプッシュボタン キャンセルのプッシュボタン プリンタのプッシュボタン ------------------------------------------------------------------------  まず用紙サイズのラジオボタンで、カーソルキーを利用して設定します。デフ ォルトではA4になっていると思います。  つぎに給紙方法ですが、私の環境では「オートシートフィーダ」しか選べませ んでしたが、環境によっては他のものも選択できるのかもしれません。  つぎに印刷の向きです。縦あるいは横いずれかから選択できます。  つぎに左右上下それぞれのエディットボックスですが、 それぞれのマージン (余白)を指定します。必要に応じて指定してください。  あと「プリンタのプッシュボタン」ですが、ここを押すとプリンタドライバの 選択や、ドライバの設定などが行えます。  設定が終わりましたら「OKのプッシュボタン」でエンターキーを押します。  さて、以上で設定は終わりです。あとフォントなど細かな設定項目もあるよう ですが、ここでは割愛させていただきます。  では実際に印刷をしてみましょう。 印刷を行うにはALTキーを押してメニュー を表示し 「ファイル」メニューから上下カーソルキーを押して「印刷(P)」でエ ンターキーを押します。もしくはCTRL+Pでも実行できます。  するとまたメニューが表示されます。TABキーを押すと ------------------------------------------------------------------------ プリンタ名のコンポボックス プロパティのプッシュボタン ファイルへ出力のチェックボックス、チェック無し 印刷範囲のラジオボタン、全て ページからのエディット、1 ページまでのエディット 部数のエディット、1 部単位で印刷のチェックボックス、チェック無し OKのプッシュボタン キャンセルのプッシュボタン ------------------------------------------------------------------------  詳細な説明は省きますが、必要に応じて印刷範囲のページや部数などを設定し てください。  ここでの設定を確認し、これでよければ「OKのプッシュボタン」でエンターキ ーを押します。  これで正しく設定されていれば、プリンタが動き出し印刷が開始されます。  いかがでしょうか。 本誌の先月号でプリンタの特集が組まれていましたが、 DOSで利用できるプリンターがずいぶん少なくなってきました。 通常の文章であ ればいくつかのエディターやワープロソフト等で印刷できますが、楽譜となると なかなか我々に利用可能なものがありませんでした。  そう言った意味で、レコンポーザに付属の楽譜印刷プログラムが音声で利用で きたことは、大変意義のあることだと思います。  今後ますます音声で利用可能な音楽ソフトが増えていくことを願いたいもので す。  ということで、 今回もMIDIデータ製作からは離れた話題になってしまいまし た。 レコンポーザやMIDIのことでご質問などありましたら、 是非お寄せくださ い。お待ちしております。  と言うわけで、今年の本連載はこれでおしまいです。今年1年おつきあいいた だきありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。  それでは記念すべき2000年です。良いお年をお迎えください。 ======================================================================== E-MAIL:kojiro.kuyo@nifty.com http://member.nifty.ne.jp/KUYO/ ========================================================================