始めようDTM 第10回 MIDIデータを作ってみよう(1) 九曜 弘次郎  さてさて、前回予告しましたとおり、今回からMIDIデータの製作の仕方につい て書いていきたいと思います。この連載では、音声でもっとも使いやすいと思わ れるシーケンスソフト「レコンポーザ98」を利用することにします。  このソフトはカモン・ミュージック株式会社 (TEL:06-6309-3836)から発売さ れている市販ソフトウェアです。 動作環境はNECのPC9800シリーズのMS-DOS上で す。レコンポーザにはこのほかPC/AT用のものやWindows用のものなどもあります が、残念ながら音声で使用することはできません。  レコンポーザ/98の定価は58,000円です。 お近くのパソコンショップや楽器店 で購入することができます。またカモン・ミュージックのホームページのオンラ インショップでも購入可能で、この場合の価格は税、送料込みで41,500円 です。オンラインショップについて詳しくは http://www.comeon.co.jp/cm_world/shop/cus-hanp/cus-hanp.htm をご覧ください。  なお上記の価格は、最新版であるレコンポーザ/98 Ver3.0の価格です。現在の VDM100 Ver5.20にはレコンポーザ/98 Ver2.5Fまたは2.5Gのモードしかないため 3.0は使えないのではないかというようなことも言われていますが、VDMを2.5Gの モードにすることでほぼ問題なく使えます。詳しくはアクセスレビュー1999 年5月号のQ&Aコーナーをご覧ください。  また今回、カモン・ミュージックの許諾のもとレコンポーザ/98 Ver3.0のカタ ログを掲載させていただきました。3.0から追加された機能につきましては 「新 しい機能」のところに書かれています。またインターネットに接続できる方は http://www.comeon.co.jp/cm_world/catalog/rcv3/index.htm もあわせてご覧ください。  ところで、視覚障碍者の方のなかには、レコンポーザを墨字の楽譜印刷ツール として利用されている方が多いと思います。この機能を利用すれば、我々でもあ るていどの墨字の楽譜が独力で書けるわけですから、これはとてもすばらしいこ とだと思います。ところが残念ながら2.5G以降楽譜印刷機能はなくなりました。 しかし現在でも旧バージョンである2.5を購入することが可能ですので、 楽譜印 刷機能を利用されたい方は2.5の購入をお勧めします。 なお2.5F及び2.5Gは単品 購入は不可能で、 2.5からのバージョンアップとしてのみ提供されていますの で、 まず2.5を購入後バージョンアップするというかたちになります。詳しくは カモン・ミュージックの方にご相談ください。  以上のことを踏まえて、私の考えを書かせていただきますと、MIDIデータ製作 のみされたい方は、エディット機能が豊富で、 最新の音源に対応した3.0の購入 を、 楽譜印刷に利用されたい方は2.5を購入されるといいのではないかと思いま す。また3.0はあるていどのマシンパワーが必要で、 CPUが486SX-33mhz以上のマ シンを推奨しています。さらに動作にはメモリも最低4mbていど必要で、VDMや他 の常駐物と一緒に使用することを考えると8mb ていどメモリがないと動作しませ ん。 ですから古いマシンをお使いの方も2.5を購入された方がいいかと思いま す。  なお本連載では基本的に3.0を利用して説明させていただくことにします。 旧 バージョンとは異なる部分がありますので、ご注意ください。 ■ レコンポーザのインストール ■  レコンポーザはフロッピーで提供されます。以下インストールの手順を説明し ます。なおここではハードディスクをAドライブ、 フロッピーディスクドライブ をCドライブとして説明させていただきます。  まずMS-DOSを立ち上げます。レコンポーザの製品ディスクをフロッピードライ ブに入れます。つぎにフロッピードライブに移動します。 ------------------------------------------------------------------------ A:\>C:[リターン] C:\> ------------------------------------------------------------------------  つぎにインストールプログラム「INSTALL.EXE」を実行するためにDOSプロンプ トから「INSTALL」と入力して[リターン]キーを押します。 ------------------------------------------------------------------------ C:\>INSTALL[リターン] ------------------------------------------------------------------------  するとレコンポーザのインストールプログラムが起動します。が、音声がなり ません?実はリアルタイムでの音声は出ないのです。 VDMのレビュー機能などを 利用して画面を探ってみてください。  インストールプログラムを実行した直後は、インストール先ハードディスクの ドライブ名を聞いてきています。 例えばAドライブにインストールするのであれ ば[A]とだけ入力してください。[:]や[リターン]キーは不要です。ドライブ名の 1文字だけを入力してください。  つぎにインストールを行うディレクトリ名を聞いてきます。 デフォルトでは 「A:\RC30」と、さきほど指定したドライブの\RC30にインストールするようにな っています。通常はこのままでかまわないと思いますのでこのまま[リターン]キ ーを押します。別のディレクトリにインストールしたい方は「RC30」をバックス ペースキーで削除し、別のディレクトリ名を入力して[リターン]キーを押してく ださい。ここではデフォルトのままインストールするものとして話を進めます。  つぎに「お使いになる仕様を選択してください」などと、なんだか難しいこと を聞いてきます!!その選択項目を見てみると以下のようになっています。 ------------------------------------------------------------------------ 1.GS/GM音源+CM−64等コントローラ有り 2.音源コントローラなし ------------------------------------------------------------------------  う〜ん、やはり少し難しいですか?説明すると少し長くなっちゃいますので省 略しますが、音源コントローラは通常あまり使用しませんし、最近の音源には対 応していませんのでとりあえずここでは2番の 「音源コントローラなし」 を選 択するといいでしょう。「私は音源コントローラはよく使うぞ!!」って方はメ ールください!!  というわけで、パソコンのキーボードの数字キーで[2]と入力します。[リター ン]キーは不要です。  すると、今まで設定した内容でインストールを開始していいかどうか聞いてき ますので、よろしければ[Y]と入力します。 するとフロッピーディスクドライブ やハードディスクが動き出し、インストールが行われます。パソコンの機種にも よりますが、このインストール作業にはかなり時間がかかります。だいたい5分 ぐらいはかかると思いますので気長に待ちます。  フロッピーディスクやハードディスクの音がなりやみましたらインストール終 了です。画面を確認すると「終了しました。」と出ていると思います。これを確 認したら[リターン]キーを押します。 インストールプログラムが終了しDOSプロ ンプトに戻ります。  以上でレコンポーザのハードディスクへの組み込みは終了です。レコンポーザ のインストールディスクをフロッピードライブから取り出し大切に保管しておい てください。  つぎに設定を行います。 まずはVDMをレコンポーザで使えるように設定するわ けですが、 そのまえにレコンポーザの音符の外字をVDMで読み上げさせるための データを用意しておく必要があります。 これはNiftyのFEYETOOL及びPC-VANのハ ンディコミュニケーションのOSLコーナーにあります。 ------------------------------------------------------------------------ Nifty FEYETOOL LIB4 86 PXG03254 96/03/27 3246 119 B VDRCM01.LZH VDM用RCM-PC98外字読上げデータ PC-VAN J HANDI 7-1 442.VDRCM01.DOC SXJ93367 96/ 3/27 0000657 0000037 VDRCM01.LZH SXJ93367 96/ 3/27 0003246 0000042 (VDM,DATA>RCM-PC98(レコンポーザ)の外字読みをVDMに登録) ------------------------------------------------------------------------  上記のファイルをダウンロードし、このなかの「RCM-E.VDM」 を適当なディレ クトリに入れておいてください。ここでは「A:\VDM」に入れるものとして説明し ます。  さていよいよ設定です。レコンポーザの2.5Fをお使いの方はVDM100のディスク に付属の「RCM.BAT」をそのままお使いください。ここで説明するのは3.0の設定 方です。  レコンポーザをインストールしたドライブのルートディレクトリ (Aドライブ にインストールした場合はA:\) に「RC30.BAT」というバッチファイルがあると 思います。これをエディタで開きます。すると以下のように記述されています。 ------------------------------------------------------------------------ A: CD A:\RC30 COMEON8 RC30PL %1 %2 %3 %4 cd \ ------------------------------------------------------------------------  これを以下のように書き替えます。 ------------------------------------------------------------------------ @ECHO OFF VDAPMODE RC25G VDCTRL RLM5 VDKLOAD \VDM\RCM-E.VDM A: CD A:\RC30 COMEON8 RC30PL %1 %2 %3 %4 cd \ VDAPMODE DEFAULT VDCTRL RLM4 ------------------------------------------------------------------------  つまりVDMのAPエミュレートモードをレコンポーザ2.5Gモードにし、 外字読み 上げデータを読み込む動作を付け加えるわけです。書き換えが終わりましたらフ ァイルを保存してエディタを終了させてください。  さていよいよレコンポーザを起動することにします。 DOSプロンプトから [RC30]と入力して[リターン]キーを押します。初めて起動したときは以下のよう に表示されると思います。 ------------------------------------------------------------------------ EMSを212ページ使用します。 MIDI I/Fの設定がされていません。 [ESC]キーを押しINSTALLコマンド[f・9]-[f・9]で設定を行ってください。 ------------------------------------------------------------------------  上記のメッセージから分かるように、レコンポーザを初めて起動したときは、 まずMIDIインターフェースの設定をする必要があります。 指示通りにまず[ESC] キーを押します。すると「MAIN COMMAND」の画面になりますので、ここで[F9]キ ーを押し 「INSTALL COMMAND」 を出します。 さらにもう1度[F9]キーを押し 「MIDI I/Oの設定」 画面を出します。 すると以下のようになっていると思いま す。(下記の画面では不必要な部分は省略しています。) ------------------------------------------------------------------------ MPU-PC98 :OFF E0D0 S-MPU :OFF E0D0 RS232C-1 :OFF 1 RS232C-2 :OFF 1 ValueStar:OFF ------------------------------------------------------------------------  ここではお使いのMIDIインターフェースの種類や、割り込みレベル及び出力ポ ート数設定します。みなさんがお持ちのものを選択してONにします。  簡単に上から順番に見ていきますと、まずはMPU。 これはパソコンの拡張スロ ットに装着して、そこからMIDI対応の音源を接続するものです。  つぎにS-MPU(Super MPU)。これも上記のMPUと同じですが、MIDI IN OUTの端 子が二つずつ付いているもので、32チャンネルのMIDI制御が可能です。  つぎにRS。これはパソコンのRS232C端子に音源を接続している場合に使用しま す。「RS232C-1」と「RS232C-2」のの二つがありますが「RS232C-1」は通常の98 シリーズに装備されている25ピンの端子です。「RS232C-2」は、最近の9821シ リーズに搭載されております2nd CCUと呼ばれる9ピンのRS232C端子のことで す。 レコンポーザは3.0からこの端子にも対応しました。 従ってレコンポーザ 2.5G以前のバージョンでは、この2nd CCUにMIDI音源を接続して利用することは できません。  さてRSの設定の右側に「1」などと数字が書いてあります。ここは出力ポート 数を設定するもので1から3まで設定できます。ここにカーソルを合わせ [ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーを押すと値が上下します。 具体的な例を以下に説明し ます。  ・ローランドのSC-55シリーズやヤマハのMU50をRS232Cに接続する場合は、   16チャンネル×1ポートまでなので「1」に設定します。  ・ローランドのSC-88及びSC-88proシリーズ、またはヤマハのMU80/90/100シリ   ーズをRS232Cに接続する場合は16チャンネル×2ポートまでなので「2に   設定します。  ・ローランドのSC-8850や、ヤマハのMU128をRS232Cに接続する場合は、16チ   ャンネル×3ポートまでなので「3に設定します。  RS232Cののところの設定は、上記を参考に設定してください。  つぎにValueStar。 これはPC9821バリュースターやキャンビーシリーズに搭載 されている、サウンドボードのMIDI出力端子からMIDI出力を行う場合に使用しま す。これもレコンポーザ3.0からの機能です。  さて実際の設定の方法ですが、[上下矢印]キーでインターフェースの種類を選 択します。そのあと[左矢印]キーでインターフェースのON/OFF及び割り込みレベ ルの設定に、 [右矢印]キーでMIDIインターフェースボードの場合はIRQの設定、 RS232C端子の場合は出力ポート数の設定に移動します。設定の値の切替は [ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーで変更します。  設定が終わりましたら[ESC]キーを数回押して「MAIN COMMAND」に戻ります。  つぎに上記で設定したインターフェースのデータの出力先ポートを設定しま す。また[F9]キーを押して「INSTALL COMMAND」に、 こんどは[F8]キーを押して 「PORT」を選択します。[上下矢印]キーでA〜Hまで移動できると思います。まず はAにカーソルを合わせ、[ROLLUP]/[ROLLDOWN]を押してみてください。MIDIイン ターフェースの種類が順番に切り替わり、現在選択されているものが表示される と思います。  例えばローランドのSC-88を25ピンのRS-232C端子に接続している場合、 Aポ ートを「RS232C1-1」に、BポートをRS232C1-2」に設定します。  設定が終わりましたら[ESC]キーで「MAIN COMMAND」に戻ります。  つぎに今設定した内容を保存します。[F9]キーを押して「INSTALL COMMAND」 を呼び出し、 つぎに[F10]キーを押して「UPDATE」を選びます。この設定を書き 込んでいいかという意味で「Are you sure(Y/N)」と出ますので[Y]を押します。 これで設定が保存されました。設定を有効にするには1度レコンポーザを終了し 再起動する必要があります。  ところでレコンポーザの終了の仕方は分かりますか?実は少し複雑で、初めて の場合意外と分かりにくいんです。私の身の回りにも終了の仕方が分からず、パ ソコンをリセットして再起動していたという人が何人かいました!!このさいで すからしっかり覚えておきましょう!!  なお当然ですが終了させると、現在編集中のデータは消えてしまいますので、 何かデータを打ち込んだ方はディスクにセーブしておいてください。セーブの仕 方は後述します。  まず「MAIN COMMAND」になっていることを確認します。もしなっていない場合 は[ESC]キーを数回押すことでMAIN COMMANDになります。  ここで[SHIFT]+[F10]」キーを押し「レコンポーザの終了」を選びます。 する とレコンポーザを終了してもいいか問い合わせてきますので、終了させる場合は [Y]キーを押します。 これでDOSプロンプトになりレコンポーザは終了されまし た。  それでは再び起動します。コマンドラインから「RC30」と入力し[リターン]キ ーを押します。さきほどのMIDIインターフェース関連の設定がきちんとされてい れば、そのインターフェースが使用可能な旨のメッセージを表示し、レコンポー ザが起動されます。  レコンポーザが起動されると必ず「MAIN COMMAND」の状態になっているはずで す。ではまず、この画面の説明からしたいと思います。以下のような画面になっ ているはずです。 ------------------------------------------------------------------------ TR. 1 TITLE TEMPO :120 MIDI THRU: OFF PLAY BIAS: 0 SYNC MODE: INT KEY :CMAJOR REC INPUT: MPU BEAT : 4/4 TIMEBASE : 480 MEMO ------------------------------------------------------------------------  これは横2列、縦に数列になっています。それぞれ[左右]のカーソルキーで横 に、[上下]のカーソルキーで縦に移動できます。最初起動したときは1番上の左 にカーソルがあるはずです。では上から順番に見ていきましょう。  まず起動した直後カーソルはは「TR. 1」のところにあります。 これはトラッ ク1を示していますトラックについては後述します。このまま[リターン]キーを 押すとトラック1の編集画面に移ります。  ではここで[右矢印]キーを1回押してみてください。「TITLE」 のところに移 動します。ここは曲のタイトル、つまり曲名を入力するところです。ここに入力 された曲名は、曲データファイルの曲名エリアに書き込まれます。以前の連載で MIDIプレイヤーやファイラーなどで曲名を表示するものがありましたが、そのエ リアを参照して表示していたわけです。ここでは普通にキーボードから文字を入 力することでそのまま入力できます。お試しください。  さて[左矢印]キーを数回押して、さきほどの「TR. 1」に戻ってください。 そ してここから[下]カーソルキーを1回押してください。 「TEMPO :120」とい うところに移動すると思います。これは文字どおり曲のテンポ、つまり早さを設 定するところです。デフォルトでは120、 つまり行進曲ていどの早さになってい ます。 テンポの設定の方法は、ここで数字を入力するか、[ROLLUP]/[ROLLDOWN] キーを押して値を上下させることでも変更可能です。  では[右矢印]キーを1回押してみてください。「MIDI THRU: OFF」というとこ ろに移動します。普通はOFFでかまいません。 MIDIインターフェースボードを利 用している方で、 インターフェースボードのMIDI IN端子にMIDI対応鍵盤を接続 し、OUT端子に音源を接続して、 MIDIキーボードの演奏を音源から出したい場合 などにここをONにします。 [ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーでON/OFFを切り換えられま す。  では[左矢印]キーを押して、つぎに[下]カーソルキーを1回押してください。 「PLAY BIAS: 0」に移動します。 これは曲全体の音程を変更したいときに使用 します。利用法としては、カラオケなどで音程が高くて歌いにくいので低くした いとかいうときに使うと便利です。 通常は0にしておきます。値は直接数字を入 力するか、[ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーで切り換えることができます。  つぎに[右矢印]キーを押します。「SYNC MODE: INT」に移動します。ここも通 常このままにしておきます。ここは外部のMIDI機器からレコンポーザの曲のテン ポを制御したいような場合に使用します。 [ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーで切り替え できますが、意味がよく分からない方はいじらない方がいいと思います。  さて[左矢印]キーを押し、 続いて[下]カーソルキーを1回押してください。 「KEY :CMAJOR」に移動します。ここは曲の調合を設定するところです。デフォ ルトでは「CMAJOR」つまり「は長調」になっています。入力する曲に応じて設定 してください。[ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーで変更することができます。  さて、[右矢印]キーを1回押します。「REC INPUT: MPU」に移動します。これ はMIDIキーボードからデータを入力するさい、データをどこから入力するかを指 定します。つまりMIDIキーボードが接続されている場所を指定するわけです。デ フォルトではMPUになっています。 例えば標準のRS232C端子にMIDI音源を接続し ていてそのMIDI音源のMIDI INに接続したMIDIキーボードからデータを入力した い場合には「RS1」を指定します。ここをINTにすると、パソコンのキーボードを 鍵盤がわりにすることができます。[ROLLUP]/[ROLLDOWN]で変更できます。  さて[左矢印]キーを押し、 続けて[下]カーソルキーを1度押します。 「BEAT : 4/4」に移動します。これは曲の拍子を設定するところです。デフォルトでは 4/4(4分の4)拍子になっています。 [ROLLUP]/[ROLLDOWN]キーで値を変更 します。  さて[右矢印]キーを1回押してください。「TIMEBASE : 480」に移動します。 音符のステップ入力のときに詳しく説明したいと思いますが、「TIMEBASE」とは 4分音符をいくつに分解して表すかといったことです。 通常はデフォルトの480 で問題ないと思います。  さてここで[左矢印]キーを押し、 [下]カーソルキーを1回押してください。 「MEMO」に移動します。ここでは曲のコメントなど自由に入力できます。作曲者 名やデータ制作年月日など、必要と思われるものを何でも入力しておくといいで しょう。  以上でMAIN COMMANDの画面説明は終わりです。カーソルが大分下の方にきまし たね!!ここで[上]カーソルキーをなんかいか押しても元に戻れますが、 [ESC] キーを押すことでも、 カーソルは起動した直後の「TR. 1」のところに戻すこと もできます。レコンポーザを操作していて何かよく分からないモードに入り込ん でしまった場合は、 とりあえず[ESC]キーを数回押してみてください。 「MAIN COMMAND」 の状態に戻ることができますので、そこからまた操作を始めることが できます。「何かよく分からなくなったらとりあえず[ESC]キーを押す!!」 と 覚えておいてください。  さてMAIN COMMANDの画面説明は以上のとおりです。少し難しかったかもしれま せんが、曲全体の情報などを設定する画面ということができると思います。  さてつぎに「MAIN COMMAND」でのファンクションキーの働きについて説明しま す。レコンポーザで曲をレコーディングしたり演奏したり曲の編集画面を呼び出 して編集を行ったりといったさまざまな機能はファンクションキーに割り当てら れています。  まずは[F1]キー。リアルタイムレコーディングの設定画面に移ります。MIDIキ ーボードを演奏して演奏情報を取り込むときに使用します。[F1]キーを押すとレ コーディングの設定画面になり、設定を行った後レコーディングを開始します。  [F2]キー。メモリ上の楽曲データを再生します。  [f3]キー。データの編集画面に移ります。曲を数値として編集できます。  [F4]キー。「SUB COMMAND」<を呼び出します。「SUB COMMAND」に入ると、さ らにファンクションキーに機能が割り当てられます。 タイムベースを変換した り、二つのトラックのデータを一つにトラックに結合したり、メモリ上のデータ をクリアしたり、レコンポーザを終了させるときなどに呼び出します。  [F5]キー。各トラックの設定を行います。  [F6]キー。ディスク上にあるレコンポーザ形式の曲データファイルを呼び出し ます。  [F7]キー。メモリ上にある曲データをレコンポーザ形式でディスクに保存しま す。つまりレコンポーザで作成した曲をハードディスクやフロッピー等に保存す るときに使用します。  [F8]キー。ディスクコマンドを呼び出します。[F8]を押すと、さらにファンク ションキーに機能が割り当てられます。ここではフロッピーディスクをフォーマ ットしたり、標準MIDIファイルを呼び出したり、レコンポーザで作成したデータ を標準MIDIファイルとして保存することなどができます。標準MIDIファイルの読 み込みや保存機能は2.5Gからの機能です。  [F9]キー。レコンポーザの各種設定を行います。さきほどMIDIインターフェー ス関係の設定を行いました。その他にもユーザエクスクルーシブを入力したりな どの機能があります。  [F10]キー。 レコンポーザをセットアップしたときに 「音源コントローラあ り」を選択された方の場合は、音源コントローラを呼び出します。「音源コント ローラ無し」を選択された方はなにも機能しません。  ところでさきほど「何か分からなくなったら[ESC]キーを押せばいい」 と書き ましたが、[F10]キーで音源コントローラの画面に入った場合は、[ESC]キーでは 抜け出せなくなります。 この場合はもう1度[F10]を押してください。 「MAIN COMMAND」に戻れます。  以上がファンクションキーの機能です。  さてそれでは最後にレコンポーザに付属のデモソングを聴いてみましょう。な おこれも2.5と3.0では異なりますが、例によって3.0で説明します。  レコンポーザをインストールしたディレクトリ\RC30に以下のファイルが入っ ているはずです。 ------------------------------------------------------------------------ CM9708-1.G36 CM9708-2.G36 MY_FAVOR.G36 NIGHT.G36 ------------------------------------------------------------------------  ではこれらのなかから何か一つ選んでレコンポーザで読み込んで再生してみま しょう。  まず[F6]キーを押しファイルの読み込みを選択します。つぎにデータのあるド ライブ名を聞いてきます。Aドライブにあるときは[A]と入力します。つぎにファ イル名を聞いてきます。ここではファイル名を直接入力する方法と、 [上下矢印 キー]を使ってファイル名を選択して[リターンキー]を押す方法の二通りの方法 があります。ここではファイル名を直接入力することにします。 「CM9708-1.G36」を読み込むことにします。  現在さきほど作成したバッチファイルにより「A:\RC30」にいるはずです。 そ れではここで[CM9708-1]と入力して[リターンキー]を押してください。するとフ ァイルが読み込まれ「MAIN COMMAND」になります。  では再生してみましょう。[F2]キーを押してください。暫くすると曲が流れて くると思います。止めるときは[ESC]キーを押します。  またさきほどの「MAIN COMMAND」 の画面説明を参考に眺めてみてください。 「TITLE」のところに曲名が入っていたり、「TEMPO」のところが書き変わってい たりするはずです。  いかがでしょうか。  ではレコンポーザを終了して終わりましょう。[SHIFT]+[f10]キーを押し、 続 けて[Y]キーを押します。DOSプロンプトに戻りました。  今回は各種機能の説明だけでしたので、少しつまらなかったかもしれません。 次回からは実際にデータの入力法などについて書いていきたいと思っています。 今回はこのへんでおしまいにしたいと思います。 ======================================================================== E-MAIL:kojiro.kuyo@nifty.ne.jp http://member.nifty.ne.jp/KUYO/ ========================================================================