さっきは「眼が見えない」 と言うことを少し悲観的に書いてしまいましたが、 活字はそのままでは読めませんが、工夫すれば文字を読むてはあります。
まず1番代表的なものとしては点字を使うと言う手です。だれかが活字を点字にしてくれれば読むことができます。この作業のことを「点訳」といいます。日本語を英語に訳すのは「英訳」、だから点字に訳すのは「点訳」って呼ぶわけ。
あとは本を朗読してテープに録音してもらい、 それを聞くと言う手もあります。これは「音訳」と呼んでいます。
「点訳」「音訳」の二つは、点字図書館やボランティアの方々によって、視覚障害者へのサービスとして比較的古くから行われてきた方法です。
ところで、ここ最近パソコンが普及してきました。これは視覚障碍者のあいだでも同じことです。パソコンは普通画面を見ながら操作するものなので「画面が見えないのにどうやってパソコンを使うのか」 と思われる方もおられるかもしれません。
でも実際私も視覚障碍者ですがこうやってこの文章をパソコンで書いています。(下手だけどね。(汗))
ここでは詳しく書きませんが、パソコンの画面を音声で読み上げてくれるソフト、もしくは「点字表示してくれる「ピンディスプレイ」と言うものがあるのです。それを使えば視覚障碍者でもパソコンを使うことができます。
さてパソコンが使えるのと文字の読み書きとなんの関係があるのかと言うと、パソコンが使えればワープロソフトやエディターなどを使って、一般の文字(墨字)を書くことができます。我々の世界では「点字」に対して、一般の文字のことを「墨字」と呼んでいます。
ただ読む方が少し問題なんですけど、まずパソコン上で作製された電子データであれば、それを音声や点字出力することができます。従ってパソコン通信上にある新聞記事や各種情報等、またインターネット上にある新聞や製品カタログなどもテキスト部分であれば音声や点字に変換して読むことができます。
それから最近ではOCRソフトと言うものがあります。本をイメージスキャナーというコピー機のようなかたちをした機械の上に乗せると、 書かれている文字を読み取ってテキストに変換してくれるので、それを音声読み上げソフトなどを使って読み上げさせればいいわけです。視覚障碍者用に開発されたOCRソフトでは、音声読み上げ機能が内蔵されていますし、一般のOCRソフトであってもパソコンの画面を音声かしてくれる「スクリーンリーダー」という主例のソフトと組み合わせることで使用することができます。もちろん認識結果を読み上げるだけでなく、操作の手順も音声でガイドしてくれますので、視覚障害者が自力で操作をすることが可能です。
「なぁんだ、 そんな便利なもんがあるんなら問題ないじゃない!マニュアルもそれで変換すれば?」
ん、たしかにそのとおり!!実は私もそれをやりたくてWindowsが動作するパソコンとOCRソフトとスキャナーを手に入れて活用しています。やはり便利なもので、マニュアルだけでなく、送られてきた郵便物がどこからきたものかや内容も分かりますし、 書店で売られている本や図書館で借りた本は読めるわ、雑誌も新聞もいくらかは読める!! 「これ何書いてある紙なんかなぁ」 などと思ったときでもそれで読ませれば分かりますし、すごく便利です!!今まで私たち視覚障害者は普通の文字を読むと言うことは全く不可能だったわけです。私も何度普通の文字で書かれた本が読める機械が欲しいと思ったことか………。OCRはまさにその夢を叶えてくれた「魔法の機械(?)」なんです!!
しかしやはりOCRソフトといえども完璧ではありません。たしかにOCRでテキストにできるんですが、それは機械のやること。間違えは付き物です。
例えば形のよく似た文字などは変換ミスをすることが少なくありません。パソコンのコマンドなどのように1文字違えば動作しないものなどこれでは困ります。またものによってはOCRで読ませても間違えだらけで意味が理解できなくなるものも少なくありません。
それではどのようにすればこれらの問題を解消できるのかを考えていきたいと思います。